時代は巡るのではなく転がる石の様

彼は訴えていた 

争いの醜さを

醜さたる所以を

喉を枯らし

考えられる全てで

表現した

賛同した人達は

戦っている兵士より多くなり

遂に戦争は終わった

彼が朽ち果てた丘には

石碑と不戦の誓いの旗

平和に捧ぐ

 

戦時

青年は兵士だった

小さい頃は花火が好きだった

神が何柱かなんて

何の意味もないのだと知るのは

撃たれた胸を抑えるまで

青年の子供の名はガルフォード

戦争孤児で迫害を受け

国を追われた

生きる事を探していた道の途中で 

一冊の本を拾った

戦争を終わらせたガルフォードの伝記

同じ名だ

行こう

あの丘へ