無題

天の杞憂
神無月
夕暮れの支配

距離遥か
日は近く
粗ぶる巨大な竜巻が来る

私達の全てを壊しても
止まらず
いつぞやの勇猛な人の碑も
オイタワシヤ


預言者のルウは
15にも満たぬ少年
それでも小さな村の長

「何千年に一度の蝶花が咲く同じ時、私の抜け殻をあの丘に」
と言って命を

あれはルウと話した夜の事
この村を守る為
命を糧にするのだと


僕はルウと話した雲や明日の事
忘れないよ
いつも一緒にいるような
本当にもう

ここはルウが守った木々や花々が

今も絶えない様
大切な日を
送っている

あれはルウと話した夜の事
忘れないでと言った
あなたは
今もここにいるのよ