白狼、月に吠える

未開な山脈 眠くなる羊 頭蓋の芯を射止めた 矢の彫 飛び交う人間のエゴは 変わりそう? 相応に輪廻の業 天照さずとも 息吹よ 誰も見ずとも 一塊の肉片にして 昏がりを走る 白狼は月に吠え 何を想うのだろう 逆風は心地良いか 険悪か 相応も存在するかどうか

時代は巡るのではなく転がる石の様

彼は訴えていた 争いの醜さを 醜さたる所以を 喉を枯らし 考えられる全てで 表現した 賛同した人達は 戦っている兵士より多くなり 遂に戦争は終わった 彼が朽ち果てた丘には 石碑と不戦の誓いの旗 平和に捧ぐ 戦時 青年は兵士だった 小さい頃は花火が好きだ…

カイト

白い綿の様な種が舞っている カイトを飛ばせば 気持ちは鳥の様 光景は遥か先 空想と幻の間 そうだ この指を離せば 無くなってしまうけど ありがとうバーニー あの言葉が 今になって分かった気がするんだよ また会えるよバーニー このカイトが どこか 遠くの…

牙式

天明 廃線 拝殿 怪獣 星へ 隠蔽 快晴 攻撃性 愛とは視えぬ旅の途中で 視える事象なら 私には解る 紅い翠星の様な光が 衝突音と共に破裂して 眼球の深層から 廻る血液に似て 燃えるが如く 其れは

ガルフォードの丘 改

小夜なら戦争は終わる事がない それならば1人残らず消えるまで 殺せよと放った21gの弾は 君の大切な人の頭を 吹き飛ばす 神が何柱なのか知らない 戻せよと胸を抑える兵士と 花火を観て綺麗だと言った少年の いつもぼくらは結晶な筈さ ガルフォードの丘に花が…

フォーマルハウト

宙の線路を歩む時 スピカとハダル、ウェズンの歌 忘れよう もう昔の事だから 思うと余計に思い出す 宙の遠路を終えた時 スピカとハダル、ウェズンの歌 戻って来たよ もう今の僕なら 音が鳴らせる 地上にあった花が もう一度咲いた時 その花は同じ花で あるの…

スケアクロウCメロDサビ

忘れてしまう事が多くなった 歌も飛んでしまって 忘れてしまう事も忘れてしまった時 僕は強くなろうと必死に藻搔いていたんだろう 向い風と思っていた事は吸い込んだ呼吸の音で 頭は静かな記憶に変換したんだ それでも0とに思えたら どれだけ楽になれただろ…

スケアクロウ

時計の針を進めたい このスケアクロウの脚でも メロウは歌声だけでも 涙雲を作るよ あぁ想像の様に 飛んでいけたらと 願うのは 飛び立つ鳥と 崩れてく日々の間に 砕けた翅の欠片 夜空に散らせば 音も無い風に乗せて 行け 何処か遠くまで 何処かの人まで

風に靡く髪を耳にかけると

小さい頃から幾度と同じ夢を見る それは とても綺麗な丘の上 とても流れの早い雲と青空の下 知らぬ女の人と二人で 壊れた瓦礫に登り そこに座る いい場所だねって言うと 夢は終わる 名前を聞こうとしたり ここは何処だっけ?とか ここ前にも来たよね?って質…

生きるという事

ずっと大人になっても 生きるという事が解らないままだった どうせいつか居なくなる それなら楽しんでみたい 楽しむにもそれ以上の苦労があると解った 楽しかった分 また苦労するのだなと 楽しんでいる時に思う様になった 生きている事は 生きるという事は …

孤独な戦争

孤独な戦争はずっと続いている それは誰も傷付けない為 それは誰かを守る為 私が私という兵士を 撃ち殺し撃ち殺し この戦争の敵は本当に 私なのだろうか? 本当に誰かを傷付けなかった? 守れたの? いつも私が私を撃ち殺すと 朧は 消えて 私というあなたは …

紙吹雪と花弁

私の氷とあなたの炎は 一緒になれないかと考えている 私は 平原に立っていて それは風が強く それは晴天だ 何も考えたくなくて此処に来たけど 考える事をやめない 家路に向かう途中も 紙吹雪のパレード 街に楽隊と子供のダンス 花弁の形に切られた一枚一枚は…

フィクション

今日 パンを食べながら空を眺めてました いつも思うのは UFO来ないかなぁって 生きている間には この人が宇宙人です!みたいな瞬間に出会いたい マチュピチュとかも行ってみたいし アバターみたいな感じで相手が良ければ付き合ってみたい 火星行っちゃう?み…

暗峠の水辺に蛍の光

暗峠の水辺には 蛍の光で照らされた 龍がいた 僕は唯 ずっと観ていたかった 凄く心が震えると 背中に血が通わなくなる様 暗峠の水辺には蛍の光が散り散り龍は湖に帰って行った 「じゃあ帰るね」 「また来るよ」 朝日が昇ると 夜に生える羽根は消えて また歩…

癒しなど

人生に疲れた それをもう15年位言い続けている それでも 生きないといけない 心の休ませ方が分からないまま ずっと繰り返し 人生に疲れている 癒しは 愛情だろう それ以外は 性欲や金を ドブの様に垂れ流すか 人生に疲れても 明日も仕事に行くのだ 何もない…

不思議な友達の話

一角獣に遭った それは少年だった頃 昔の思い出 僕は確かこう言った 「どこかへ連れ出しておくれよ」 一角獣は 「それならもう少ししたら 東の空からキマイラが来るから 頼んでみるといいよ」 そう言って一角獣は 七色の輝く鱗粉を撒きながら 消えた 暫くキ…

心に咲いた花は綺麗でしょう

此の命を譲り 心臓を移植したとしよう その人は私の鼓動を鳴らす 血は心臓にて 幾つか考えるのであろう 許すか もしくは拒絶するか 許された躰は 最早私ではない 私達でもない もし心臓をあげたその人は とても優しい人で 終わりを過ぎた私を望むなら こう云…

百年という数分に会う、

こんな時間にまた手を伸ばしている 天井は超えた もう夜空だ 本当は何もないし 誰にも見えないだろう でもね 見えているんだ それは毎日 飽きない程 そんな大切で素敵なものが あるのだから 明日も生きていたいんだ

レインオーバー

ある晴れた日に 海辺の砂を蹴るのは幾つもの波紋を見たいから少女は肌が弱く太陽に長い時間耐えられないと笑った少年は日傘を差して持ってあげたそんな小さな微笑ましさか海鳥は二人の上を舞うこの世界の愛だという様に 時が経ち二人は大人になった別々の道…

よし、最近観た映画の[点数]を書こう

バウンド [65]star wars7 [12]ブルーバレンタイン [80]ゴジラ(渡辺謙のやつ) [10]記憶探偵と鍵のかかった少女 [60]グッドフェローズ [73]アメリカンスナイパー [95]プロジェクトアルマナック [90]ランナーランナー [52]ギャンブラー [70]ウルフオブウォール…

9mm

毎日自分を撃ち殺している毎日生まれ変わろうとしている何度も自分を撃ち殺しているけれど生まれ変われる筈もなく頭の中の銃声がいらない事だらけの自分を強く証明してしまうのだこんなにも残酷な毎日を着実に造り上げてしまった自分を撃ち殺していたら生ま…

喉元の刃

ずっと1人で生きていると身体や精神に何かしらの支障が出るこれははっきり解った事だ人は字の如く支え合うまでもないが少なからず誰もが人に影響され人に影響を与え生きているそれを全てとっぱらったのが自由ならそれは毒だ細胞や遺伝子がそう仕組んであるの…

流星群に翳す

もし夢を見て受け止められたり許せたり現実に戻ればそれらをぶり返さぬ様な夢であれとそんな願いはそんな希望は流星の如く儚い月下の現実は闇を纏い私達を常に翳しているのだろう忘れるなと塗り潰すのだ

パン一斤

ボーとしながらパンを食べているその間にも他人には幸福も不幸ももの凄いスピードで訪れているだろう同じ様にボーとパンを食べてる人も色々な人種と国と天気も気持ちも違う味とでボーっとしているのだろう

100%解放された脳の1日

いつか世界を旅していつか愛を知る いつまでも夢は見ないいつまでも孤独は付き纏う言葉を発し受け止め体現し空想するそれら全てが人だとしてそれが何だ 下らない全てなら誰もが解らなくなる位誰もが想像が出来ない位宇宙が一つの細胞として人が何兆年かけて…

不可能な季節

花瓶が燃え 水が燃え 4本の脚で走り 木は新しい人類を産み2mmの像と30億のペンギン 架空の未来か

さようなら

夜が来ました朝が訪れました学校の帰りに仕事が終わり引っ越しますあの故郷に今の家にギターもこの躰もこの世もこの心も音楽もいつか言わないとねありがとうもその全てを持ってさようならの時間としようじゃあね

あぁこんなにも美しい

電車が通過する横の烈風にて髪型を100人位が一斉に直す今日は寒く生憎の雨手袋の片方だけが落ちているのをもう幾つもみた忘れているビニ傘もよく詩や小説だと「そんな風景がふと愛おしくなる」などと美化するのでだろうが自分からしたらというか皆も思うだろ…

ストレンジャー

応答応答...こちらストレンジャーハウルノイズもう900日誰もいない世界あの日3秒で皆が消えた後最初に思ったのは消えたのは僕じゃないかって事そのままの東京に何を求めたかと言うと求めたくない僕を求めていたんだ

G線無き兵士の終戦

あるがままと深く考えた偽りと神がいるとほざき創り出した奴も それを解釈して殺し合いをもう千年以上も続けているとかあるがままと深く考えた正義も所詮は人が考えた表裏は一体抜けられない太陽は消せない様に自分が今の限界を生きても限界によって砕けるそ…