ガルフォードの丘 改

小夜なら戦争は終わる事がない

それならば1人残らず消えるまで

殺せよと放った21gの弾は

君の大切な人の頭を

吹き飛ばす

 

神が何柱なのか知らない

戻せよと胸を抑える兵士と

花火を観て綺麗だと言った少年の

いつもぼくらは結晶な筈さ

 

ガルフォードの丘に花が咲き

赤と黒の旗が並べば

誰かが其処に絵をかけば

それはとても美しい一色が

 

数ある言葉の一つ

数ある人種の一人でも

限りない鼓動

魂の

叫びや正義や

恐れや道徳や

放光や歓声を

とある1人が

 

ガルフォードの丘に花は散り

いつかの歌で今を想うよ

小さな掌の中に

それはとても美しい実が

 

遠くの方で咲いたあなたは花だった

私は立ち止まったカカシだ

今を何故踏みしめられたか

闇を幾千と超えてきたからではないか

私には進む事が全てなんだ

ずっとあなたに会いたかった

苦しみを喰らい

痛みを鼓動だと苦虫を噛み砕いた

孤独や劣等や偏見の目を潰して踏みつけた

それでも前へ進んだと言えただろうか

しかし

血を流して争うなど私には出来ない

優しさで涙を流せる人になりたい

哀しみに暮れる人に肩を叩いていい

雑草や泥沼を這い蹲り

あなたはその中で咲いた事を知った時

私もそうでありたいと願った

戦争は私と私の中だけで殺し合えばいい

此の丘に立った時

足は翼の様に思えた

やっとあなたを知れた

蹴落とされ恨まれトラウマも消えない

何度でも

ねじ伏られても

闇を握り潰したその時には

必ず光は射す

見たことがない

まだ先へ進め