生まれた日

誰に頼らなくても生きられる。
それはとても強い事だけど、とても大変でとても寂しい事。
強請るな勝ちとれと何かのアニメで言っていた少年には強請れる環境と仲間がいた。
彼がずっと1人だったら、はたしてそんな言葉は必要だっただろうか。
人を信頼出来るまでの時間が1人でいると遅くなっていくのが解る。
それは信頼たる人が、自分と同じ何かを少しでも持ち合わせているか判断する時間が、今まで賭けてきた時間に見合う者か推測してしまう為だ。
そうなると本当に信頼出来る人は少なくなる。
しかし、少し前にこれはと思える事情があった。
説明できない位に光に包まれている人がいた。
一点の曇り無き様に感じた人は初めてだった。
しかし、少しして感じたのは、調和しようと無理をしている事。
それはその人の優しさであるけれど、無理をさせている自分に問題があるのだと考え直した。
この暗闇が光に違和感無く溶けていく日々を生まれた日から。