幻覚を現実を秋風よ演奏よ

森の中

ボロ小屋に住む老人は
 
野草を探しに出かけた

疲れたら

3メートルはある

キノコに腰をかけ

川で汲んだ水を飲めば

いつもトリップ

虹の橋を渡り

鳥達が引くブランコで

空を巡る

翌る日

夕日が顔を刺す頃

欠伸をしながら

老人は

「これじゃ駄目じゃな〜」

そう言った後

ボロ小屋から荷物を纏め

小さな国の

大きなお城に

帰っていった