心に咲いた花は綺麗でしょう

此の命を譲り

心臓を移植したとしよう

その人は私の鼓動を鳴らす

血は心臓にて

幾つか考えるのであろう

許すか

もしくは拒絶するか

許された躰は

最早私ではない

私達でもない

もし心臓をあげたその人は

とても優しい人で

終わりを過ぎた私を望むなら

こう云って欲しい

「明日は晴れたら何処に行こう」

そしたら

花は凪でも揺れるかも