不思議な友達の話

一角獣に遭った

それは少年だった頃

昔の思い出

僕は確かこう言った

「どこかへ連れ出しておくれよ」

一角獣は

「それならもう少ししたら

東の空からキマイラが来るから

頼んでみるといいよ」

そう言って一角獣は

七色の輝く鱗粉を撒きながら

消えた

暫くキマイラを待ったんだけど

来る気配がないので

僕は帰る事にした

最近まで

そんな事はすっかり忘れていたんだけど

昨日

一角獣が外にいて

嬉しくて駆け寄った

すぐに消えてしまって

残念がっていたら

家のベッドに座っていた

驚いている内に一角獣は

こう話し出した

「キマイラには会わなかったんだね。

君が生きているって事はそういう事なんだよ。

どこかでまた逢えるといいね。」

沢山話したかったのに

またすぐに消えてしまった

ベッドには銀の砂が残っていて

 それを大切に瓶に入れた

僕は銀の砂を見ながら考えていた

沢山話したい事がある

「友達になろうよ」とか

「ありがとうとか」とか

色々考えたんだけど

話したい事があり過ぎてしまう

いつ今度逢えるか解らないけど

次は

「僕は陽っていうんだけど、君の名前は?

良かったら教えてよ」

って言うんだ

それを言えなかった少年時代の自分は

望みばかりを押し付けてしまった事を

とても悔やんだ

それを

いつか子供にも教えてあげたい

 

不思議な友達の話でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心に咲いた花は綺麗でしょう

此の命を譲り

心臓を移植したとしよう

その人は私の鼓動を鳴らす

血は心臓にて

幾つか考えるのであろう

許すか

もしくは拒絶するか

許された躰は

最早私ではない

私達でもない

もし心臓をあげたその人は

とても優しい人で

終わりを過ぎた私を望むなら

こう云って欲しい

「明日は晴れたら何処に行こう」

そしたら

花は凪でも揺れるかも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百年という数分に会う、

こんな時間にまた手を伸ばしている

天井は超えた

もう夜空だ

本当は何もないし

誰にも見えないだろう

でもね

見えているんだ

それは毎日

飽きない程

そんな大切で素敵なものが

あるのだから

明日も生きていたいんだ

 

 

 

 

 

 

レインオーバー

ある晴れた日に

海辺の砂を蹴るのは
幾つもの波紋を見たいから
少女は肌が弱く
太陽に長い時間耐えられないと笑った
少年は日傘を差して持ってあげた
そんな小さな微笑ましさか
海鳥は二人の上を舞う
この世界の愛だという様に

時が経ち二人は大人になった
別々の道を行く事に
彼は宇宙の火の星へ
彼女は宇宙の水の星へ
それでも互いに心は通っていて
手紙を出し合う事にした
一通出すと
相手に届くのに一年
その距離は宇宙の端と端
彼女は太陽を隠す雨の日にしか
もう外に出られないと
彼は火の星で雨に耐えられない体になったとは書けなかった

もう何十通になってしまった
だから
彼はお金をためて

何十年も経ってしまったけど
会いに来たよ

レイン
君の名は
レイン

シャトルを降りて
傘を差して待っていてくれた彼女は
「もう、おじいちゃんとおばあちゃんだね」
と昔の様に笑った
彼は傘を受け取ってニコッと
「今日は素敵な雨の日だね」
と彼女を抱きしめた


そんな小さな微笑ましさか
水鳥は二人の上を舞う
この世界の愛だという様に

 

 

 

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こんな感じでした





9mm

毎日
自分を撃ち殺している
毎日
生まれ変わろうとしている
何度も自分を撃ち殺している
けれど
生まれ変われる筈もなく
頭の中の銃声が
いらない事だらけの自分を
強く証明してしまうのだ
こんなにも残酷な毎日を
着実に
造り上げてしまった自分を
撃ち殺していたら
生まれ変われないのだ
薬莢もないのに