高層ビル群をスカイフィッシュ
何匹か飛んでいる
底無し沼のもっと深くには
洞窟があるかな
いつの間にか空想はフィクションになった
全く覚えていない日から
スーツを着て通勤する様になり
何も無い記念日ばかりを重ね
いつの間にか大人になった

大人が嫌いで金はもっと嫌いだった
愛などを口にする奴は信じないし
世間は理解しなくても
信念ある仲間だけいれば
世の中を少しは良くは変えられると思っていた
だがどうだね
過去の少年よ
冗談みたいだろ
フィクションみたいな現実だ

仕事から帰り疲れた時に
3つ数えると
こんな風景が見えるんだ

狼がいて
その横を通り過ぎる際に

スカイフィッシュは見れたか?」と聞かれる
恐ろしくも
「高層ビル群の中にスカイフィッシュを見た」と言ったら

狼は
「クソみてぇな発想だな。お前はいつからそんなつまらなくなったんだ?嫌いなものが必要になった時に死んだか腐ったな」
覚えのある自分の言葉

遠くを見なかった少年の歌は
とても綺麗だ